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龍実ブログ

皆さんは、上記の「手形の割止め情報」と言う言葉を、
聞かれた事はありますでしょうか?
これは、我々手形割引業者が、お客様から手形の割引の御依頼を受けたのに、
お断りした手形の事を指して言う言葉ですが、結構漠然とした使い方をされているのが実状です。
そこで、今回はその辺について、お話ししたいと思っています。

 

まず、この「~情報」と言うものは、情報屋さん(興信所)が使う言葉で、
情報源は我々手形割引業者ですが、発信源は興信所です。
その辺で、どうしてもダイレクトな発信でない為に”情報が漠然としてしまう”
と言う事が、一番大きな理由になります。

 

では、情報源である我々の「手形の割引の御依頼をお断りした理由」が、
一番大切な「核」な訳なのですが、それは各社各々に与信(採用)基準があるので、
何とも画一的には言えないのです。
ただ、ここで言う割止め情報は、そんな中でも、特にお断りする大きな理由があった手形で
ある事は間違いありません。

 

そこで「お断りする大きな理由」とは、どんな事が考えられるのかということですが、
弊社も含め、だいたい各社以下の通りの筈です。
① 手形の振出人の業績が悪い
② 手形額面が、振出人の規模、若しくは依頼人の規模に対して過大
③ 融通手形の疑い
④ 手形の振出人の内容が不明
⑤ 手形割引の御依頼人の正体が不明、もしくは無権限者からの依頼
⑥ 振出人会社の存続に対し、危惧する変動事由が有る

 

さて、話は戻りますが、「手形の割止め」と言う言葉は・・・
「手形を割るのを止める」→「今迄は割引の御依頼に応じていたのに、ある時から応じなくなる」
と言うようなイメージをされていませんか??
本来は、それが正解なのです。
例えば、バブル景気が弾けた後の、一部上場会社と言えども 金融不安の出たゼネコン会社や、
百貨店の「そごう」、スーパーの「ヤオハン」などが、 それにあたります。(上記⑥)

ですから、上記の例以外の、最初に記した①~⑤に付いては、
私は、「手形の割止め情報」は「割止め」ではなく、「手形の割引の見送り」と、
表現を変化させて使うべきだと常々思っています。
何故なら、細かい表現の使い違いで、思わぬ弊害が出る恐れがあるからなのです、
その辺については、次回のブログでご説明させていただきたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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