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龍実ブログ

今朝(7/2付)の日本経済新聞の社説で上記の見出しで記事が出ていました。
最近この類の報道が各誌でよく取り上げられるようになり私も興味深く読んでいます。
大方、「銀行がマイナス金利の影響で収益の上がる個人ローンを積極的(過剰に?)に
案内をし過ぎ、その結果13年ぶりに破産者が増えている」と言う内容です。
今回の日本経済新聞も同様に、
「日銀による一連の金融緩和策で、銀行はこれまで主力だった法人融資や住宅ローンでは利ざやを稼げなくなり、
残高が10年前の個人ローンに比べ1.7倍に膨らんだ」・・・・云々
「問題があるのは、借り入れ意欲を過度に刺激する銀行の宣伝姿勢である。
・・・・銀行を総量規制の対象から外したのは消費者金融会社と比べて顧客の立場に
なった審査体制が整っているという信頼感に基づいていたはずだ。・・・・アピールに品位も欠き問題だ」
そして最後は「啓蒙活動にも力を注ぎ、顧客に配慮した事業展開を徹底すべきだ」
と結んでいました。
皆様、”なるほど!!そう思う!!”と、この社説と同じようなお考えでしょうか?

 

今、アメリカでは大学生の奨学金の債務(卒業してから返済せねばならない金額)が莫大で、
返済できない人達と金額の増加が問題になっています。
又、自動車のローン(これはそのようなファンドの方が問題になっていますが)が
払えない人も増えています。
破産者が増えるのは金融の責任でしょうか?

 

残念ながら日本の報道では、かなりの比重でローン会社の貸し過ぎが原因のように書かれる
傾向にあります。破産者の増加の問題については色々な要因がありますので
それはそれとして、私は金融の本来の姿は社会主義国家的な規制を強化するより、
市場原理に基づいた考え方を優先すべきだと 常々思っています。
それが一番金融事業者自身が顧客に配慮した事業展開を自ずと進めていくはずだと確信しているからです。
何故なら、少し乱暴な言い方になるかもしれませんが、破産者が増えて一番の被害を受けるのは
銀行を始め金融業者な訳ですから。

 

そんな事より貸金業者に対する貸金業法の規制の強化が、ヤミ金や暴利なファクタリング業者の増加に繋がり、
片や、銀行のカードローンが前述のように記事に取り上げられるように過大になってしまった。
それは「市場原理に反して規制を過剰に強化したらマーケットの秩序は乱れる」と言う証の記事に
してもらいたかったと、私は勝手ながら思っています。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうござました。

 

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