先日予定通り大阪商工会議所の主催のクラウドファンディングセミナーへ行ってきました。
今回は、そこで「なるほど!」と思ったことも含めお話したいと思います。
クラウドファンディングとは金融庁の説明資料では、
『新規・成長企業等と投資者をインターネット上で結び付け、
多数の者から少額ずつ資金を集める仕組み』とされています。
それを運営している会社が現在50社ほどあるらしいのですが、クラウドファンディングの中にも
「寄付型」「購入型」「投資型」の3種類があります。
「寄付型」は、その名の通り被災地支援等のリターンの無いもの。
「投資型」は、前にお話しした”第2種金融商品取引業”の免許?の要るファンド形態のもので、
対価として金銭を投資家達へ還元せねばなりません。これは又の機会にお話します。
今回は「購入型」の内容についてのセミナーでしたので、これを説明したいと思います。
購入型とは
『こんな事をしたいから皆さんお金を出して下さい!!出して下さった方に
こんな特典(商品やサービス)を対価として渡します』と言う物で、
投資する側は一口が500円程度からのものもあります。
資金を集めるツールとしてネットを活用する訳ですが、
自己で大掛かりなホームページを作成したりする資金や手間がなく運営会社がしてくれるので
サイト掲載資金がスタート時点で不要!というメリットがあります。
お金を集めたい人は目標金額を設定し集まらなければその事業を辞める”オールオアナッシング方式”と、
少しでも集まったら事業をする”オールイン方式”とありますが、
いずれにしても集まった20%程度を運営会社に支払うのが相場のようです。
当日のセミナーで購入型クラウドファンディングの1番のメリットは・・・
・運営会社を通すことで独自でするより多くの人へ自分のやりたい事を発信出来る。
・その反応による質の高いマーケティングが出来る。(プロモーションツール)
・よって事業の初期投資に無駄が無い。(反応が悪ければ再考したり中止すればよい)
・反応が良ければ、それを持って金融機関へ直接融資の交渉材料に出来る。
まだ他にもありましたが、 以上のような説明を受けました。
デメリットは、運営会社もしくは資金を集めた会社の破綻、そして商品やサービスの品質の欠陥など、
また投資家が悪質なクレーマーであったりするリスクも考えられています。
私は自分の仕事柄、我々の貸金業法での融資は100万円以上は年15%以上はお客様から
いただけないルールになっているので、「集まった資金の20%の手数料プラス投資家達へのリターン」
と言う コストについて考えさせられました。
先取り利息20%の手数料プラスリターンとなると、、、
200万集まったら40万支払い、残りの160万から相当のお礼のような形のリターンをする労力とコストは、
返済しなくても良いお金なので借り入れした場合の支払い利息と比べるのは如何かと思いますが、
前述した1番のメリットとしてのコストと考えるか、借り入れした場合はどうなのか、
事業が成功するかしないかによって大いに違うと思いますが、
その辺をよく考える必要があるのでは ないかと思いました。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。