皆さんは何かを調べる際は、どのようにされていますか?
一番ポピュラーな方法はネットで検索される方法ではないかと思います。
そして、その目当てのホームページを見て、他に紹介されている
サイトがあれば、それも見て、書き込み等が色々とあれば見て
(嘘ややらせの書き込み、誹謗中傷の検証もして)何となく
雰囲気を掴み、想像をする、って感じではないでしょうか。
これだけでもきっと相当な情報を得られ、有意義な事ですよね。
しかし、これがいざビジネスでの相手先の会社を調査する!となれば
如何でしょう??
その会社の業界に詳しい人や、理想的にはその会社の取引業者、又はその会社の
近所にいらっしゃる方達の情報を聞く事も大変参考になり
良い事だとは思いますが、やはりそのような時は興信所(調査会社)の評点を
参考にされる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はその時に注意して欲しい事(留意点)があって、
それのお話をさせてもらいたいと思います。
興信所(調査会社)のレポートは、詳しい内容であろうと、上辺だけの
簡単な内容しか掴めていないレポートであろうと値段は同じです。
ですので、せっかくコストをかける訳ですから、
①いつ興信所が調べたか、の「調査日」
②詳しく売上、利益、借入情報や含み益が判明しているか、の「決算書が公開か非公開か」
の2点に留意し、
①は、直近の調べなのか?(決算月も考慮)
何年も前の調査を基にしたレポートではないか?
で、タイムリーな情況が反映されているかの「鮮度」を考慮。
②は、言わずとも「信憑性」の考慮。
興信所も調査に行って、調査を受けるのを拒否したり、決算書を全く非公開にする会社は
減点の対象にしていますが、何故この会社は非公開にしているのだろう?と
考えてみるべきでしょう。
そして、もう少し踏み込んで
①は考えようによっては
「度々、調査をされる会社だから新しい調査レポートがある。
又は、滅多に調査をされない(誰も心配していない、与信調査をする必要が無い)から
古い調査レポートしかない」のではないかを考えてみる。
②は
「取引先に自社の利益を知られたくないから、敢えて決算書を非公開にしている
可能性があるのではないか」も〝非公開″と言うネガティヴな事であったとしても考えてみる。
そして最後に、よく企業調査を興信所でした方から
〝帝国で〇〇点だから・・・東京商工で〇〇点だった″のような事を聞くのですが、
そのような事を言う方は「60点だから」とか「50点以下だから」のような
目安があるのでしょうが、この評点も色々な項目の総合点の評点ですから
出来る事なら「業歴」や「社長就任歴」で評点が高いとか、
規模での評点、赤字が続いていたから収益で厳しく減点されている、とかも
考えてみてもらいたいと思っています。
そうすれば、抜群な優良企業の完全子会社の評点があまり良くなかったり、
まだまだ懸念材料がありそうな企業でもそこそこ高い評点が
付いていたりした時にでも納得出来る筈です。
調べる行為に至るには理由があって、それはそれぞれの立場や金額、
取引先が新規かどうか、はたまたその会社へ勤める為とか色々ある訳で、
どの程度の調査が適しているかが大切です。
もっと違う観点(興信所以外)からの調査はどのようなものがあるのか?
は、又次の機会にお話ししますが、いずれにしても調査の基本は
〝現在どうなのか?″を軸に考えるべきだと思います。
今回も最後までお読み頂き有難うございました。