前回のブログで「2026年に紙の手形の廃止」について意見を述べましたが、
これからそれに代わり電子記録債権(以下「でんさい」と言う)を使うように
移行する企業が少なからずあるのではと想像しています。
少し話は逸れますが、弊社のお客様で下請けへの支払いに紙の手形を振り出している
会社があるのですが、そこの社長が先日こんな事を言われていました。
「最近の若い年代の人らは、手形で支払う、と言うと二言目には
『手形は恐いから現金で下さい!』と言う。で、理由を訊ねると
『先輩が言ってたから』とかで、現物の手形を見た事すらなく、
手形の事を全く知りもしないのに断ってくる」
と嘆いておられました。
前にも何度か手形のメリットとして述べた事があったと思うのですが、
(1)手形であれば後々値切られる事もなく、自分の債権を厳格に確定出来る。
(2)相手方へ支払いを請求する締日から支払いを受けられる日迄の期間を
「手形で良いから」と言う理由なら、何ら相手方に負担を強いる事なく、
早々に集金(回収)が出来て、又、その手形を転用(支払いに回す、割引して現金化)出来る。
(3)支払いを受けられる時点で、相手方に資金がない場合であっても、資金が用意出来る期日を決めて
手形を振り出してもらう。(債務承認してもらい支払いを約束してもらえる)
等、良い事も有るのを全く知らない人が昔より増えているように感じています。
さて、今回私が申し上げたいのは、これから将来、お取引先から「支払いは電子債権でします」
と言われた際に、紙の手形の時と同様に理由が曖昧な「恐いから」だけでお取引を断って、
ビジネスチャンスを逃すのは余りに勿体ないのではと思うのです。
もし「でんさいネット」の環境をまだ面倒そうで…とかで整備されていない方は、
これからの事も考慮されて是非とも取り組まれては如何かとは思う次第です。
宜しければ弊社スタッフも丁寧にサポートさせて頂きますので安心してご相談下さいませ。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。